愛されて、銘器になる。
当たり前だけど、むずかしいこと。
風土に愛され、長い年月をかけて、ひとつの木が育ちます。
製作家に見い出されたその木は、
熟練された最高の技術と、あふれる愛情を受け
芸術品へとかたちを変えます。
そして今、落ち着いた店内に、その作品は並べられました。
MAGICO。ここが、演奏家との出会いのはじまり。
演奏家に弾き込まれ、職人に手入れされながら
ようやく、作品は、銘器として
この世にふたつとない、孤高の音色を響かせます。
長い長い道のり。
だからこそ得られる至上の喜び。
その音色のために、MAGICOは、今日もここにいます。
愛されたら、応えたい。
作品も、そう願ってくれるようです。
理想の音色を出したいという演奏家の思い。
製作家が作品に託した思い。
その思いに応えるべく
工房職人は今日も作品に問いかけます。
応える音色を聴きながら、修正を加え、
その作品の個性を最大限に活かし
最高の状態へと導く作業。
ひとつひとつが緊張の連続。
繊細な感覚と、ゆたかな経験に裏打ちされた
高度な技術で完成させてゆきます。
私たちは、この過程を
この世で一番幸せな作業だと感じています。
銘器の歴史、その歴史ごと奏でる人、
その音色に魅せられた人。
すべてが、MAGICOに集います。
並べられた作品たちは、穏やかに呼吸しています。
MAGICOの店内は常に、湿度、温度など
作品にとって、最適な条件で満たされています。
演奏家の手に渡るまで、大切に、大切に。
作品にとって居心地の良い空間。
そんな場所には、音を愛する人達も集うもの。
今日も、店内には柔らかな笑い声が響きます。
各時代の頂点が集い、
それらの作品と演奏家が出会う場所。
至上の音色のために、何度もお訪ねいただく場所。
MAGICOの空間は、音に対する愛情で充ち満ちています。
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