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IL VIOLINO MAGICO TOKYO

コラム

弦楽器について

弦楽器は数ある楽器の中でも歴史も深くまた高価な作品も多いために近づきがたいというイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかし、この楽器を知る事で想像よりも親しみやすく生涯を通し音楽と楽器のある素晴らしい生活を楽しむことができます。
弦楽器を始めようと思った時に何から始めればいいのか、どの楽器が自分に合うのか、どんな種類があるのかなど、色々知らないことがたくさんあると思います。
ここではそんな弦楽器について解説していきます。

目次

1.弦楽器の種類について

弦楽器には次の4つの種類があります。

・ヴァイオリン Violin

弦楽器の中で一番高い音域をもつ華やかな楽器です。
4本の弦には強い個性があり、音色は多様です。
穏やか、激しさ、静か、情熱的、悲劇的、陽気と様々な曲想を表現する事ができます。
バイオリンには数多くの表現方法があり、今なおオーケストラには欠かせない花形として扱われ、主旋律を担当し中心的役割をはたしていきます。

・ヴィオラ Viola

バイオリンより胴体が大きいのですが、基本的な構え方は一緒です。
弓はバイオリンの弓と比べると短く重くなっています。
味わいのある渋い音色が魅力です。
バイオリンと比較してしまうと地味で目立つことが少ないのですが、縁の下の力持ち的な重要な存在です。
内声部といって、和音の音をおぎなう、リズムを刻む、といった陰から全体を支える役を担っています。しかし現代の作曲家はヴィオラに注目し、ソロとして活躍する曲が増えつつあります。

・チェロ Cello

演奏者は大きなボディーのこの楽器を弾くために、イスに座り、両膝の間に楽器を置き弾きます。弓はヴィオラと比べてさらに短く重くなっています。音色は表現力豊かで朗々と歌い上げます。
A線と呼ばれる一番高い音の弦で弾く音には他の楽器と比べると際立つ「張り」があります。
あらゆる役割を果たす楽器であり、曲の中で様々な役割を担います。オーケストラや室内楽の中でもその役割は変わってきます。ソロとして旋律を歌うと思えば、低温パートで音楽の土台を支えたり、他にも伴奏者の役割を果たしたりと、幅広い活躍をするのがこのチェロの役割です。
バイオリンと同じく、コンチェルト、ソナタなどソロの楽器としての素晴らしい名曲が多数あります。

・コントラバス Contrabass

チェロと比べて胴体はさらに大きく、立って弾くか、コントラバス用の座高の高いイスに座って弾きます。弓はチェロと比べてさらに短く重いです。
楽譜に書かれている音の高さの1オクターヴ下の音で演奏します。音色は低く大地を響かすかの様にパワフル。ヴァイオリンの様にはっきりと通る音ではなくともオーケストラ全体の音に厚み、艶やかな深さを表現する大切な役割を担っています。
この効果はフレーズの途中からコントラバスが入ってくるとよくわかります。
弦が太いので Pizzicato の効果も抜群です。
花形でキラキラと輝く楽器ではなくとも曲全体を支える骨格部分にあたる非常に重要なパートです。

2.ヴァイオリンの歴史

・バイオリン誕生の歴史とバイオリンの名称

見た目も華やかで輝かしい音色のバイオリンですが、そんなバイオリンを弾きたいと思っている人がいれば、是非知るべきバイオリンの歴史と有名曲をお話ししましょう。

・ヴァイオリンの歴史

バイオリンには先祖がいます。そもそもなぜあのような形になったのかというと、その起源は中世のオリエントにあるといわれています。(諸説あり) 当時には擦弦楽器と呼ばれる弦を弓で擦って音を出すものがありました。それが、ヨーロッパへと伝わる中でバイオリンに進化したと言われます。 最終的なヴァイオリンの形が完成したのは北イタリア・南ドイツであろうと考えられております。1500年頃に描かれた絵画の中に、現在の形に近いバイオリンが壁画などに描かれていることが見られることより1500年頃にはバイオリンの初期の形の楽器が存在していたといえます。 時代の経過でその素材や形が進化し変わる楽器は多いです。しかしその中でバイオリンのように500年以上マイナーチェンジはあってもほとんど姿を変えずそのまま残る楽器は希少です。

・バイオリンとビオラの違い

バイオリンはビオラと非常に似ていますが、どこに違いが見られるのでしょうか? 楽器としての基本的な造りは同じですが、音域と音の大きさが異なります。バイオリンの5度下の音域がビオラの担う音域で、バイオリンがメインのメロディーを担当するような中心的な役割だとすると、ビオラは脇役的な存在といえます。 種類の同じ楽器ではあるものの、役割は別のものとなっています。しかしながら、構造はバイオリンと同じなので、バイオリン奏者がビオラを演奏する事もあります。

・弦楽器の花形といえばヴァイオリン

バイオリンの中には、特別に優れた音色を持つ名器がいくつか存在します。 バイオリンといってもぱっと見、そこまで違いは見られないですが、普通のバイオリンと名器といわれるバイオインを比較すると隆起そして板の厚さそして材質などあらゆる点で他と違う独特の工夫がされています。 テレビなどで紹介される事も増えてきたバイオリンの中で有名なものは「ストラディバリウス」「アマティ」「グァルネリ」あたりでしょう。 ストラディヴァリウスは、バイオリンを習っていない人でも、TV番組でも出てくるほどの名器で、誰でも名前だけは知っているかもしれません。 17世紀から18世紀初頭 (1737年) にかけて、N.アマティの弟子の一人であるアントニオ・ストラディバリが製作したバイオリンの事で艶やかで華やかな音色が特徴です。 ストラディバリのバイオリンは、1000作品以上製作されたようですが、現代残るのは600作品程度とされています。 ストラディバリウスは北イタリアのクレモナという小さな街で弦楽器製作をしその作品の素晴らしさ故に当時から王侯貴族達から強く支持され、そのおかげで経済的にかなり恵まれた生活を送っていたと言われています。 現代で、世界中で600本しかない本物のストラディバリウスに出会う機会は一般にはなかなかありませんが、ストラディバリウス・モデルはストラディヴァリが亡くなった後も製作されています。

ストラディバリウス・モデルは高音に特徴のある華やかな音を表現する事ができる現代のヴァイオリンの標準値を生涯をかけて見出しました。 アマティは16-17世紀のイタリア・クレモナでヴァイオリンを製作していた一族のファミリーネームです。 アマティ家初代の製作家のアンドレア・アマティの二人の子息そして孫がバイオリン製作で多大なる成功を収め、たくさんのバイオリン職人を輩出しました。 現代でアマティは入手困難ですが、アマティをお手本にしたバイオリンは多数製作されています。アマティ・モデルは隆起が高く甘く優しい音色が特徴です。 一番有名なグァルネリウスは、ジュゼッペ・バルトロメオ・グァルネリ “デルジュス” が製作した作品をさします。グァルネリはストラディバリのライバルとされ、二人は同じく1700年代初期の同時期に活躍しました。

ガルネリのバイオリンはストラディバリウスが華やかさなら、対照的に太い渋い地響きがするようなハスキーで力強い音色が特徴です。 現代で製作されるガルネリ・モデルは他のバイオリンと比較すると小さいのも特徴です。バイオインの名器は製作した作者名が呼び名となっている事が多いです。 現代技術は進化したとはいえ1600~1700年代に作られたバイオリンは今でも抜群の評価を得ています。これらイタリアの名工作で的確なメンテナンスを受けた古いバイオリンほど柔らかく芯のある質のよい音色が出るとされています。

3.ヴィオラの歴史

ヴィオラはルネサンスやバロック時代に2種類存在していました。一つは膝に挟んで演奏する「ヴィオラ・ダ・ガンバ」、もう一つは腕の上で演奏する「ヴィオラ・ダ・ブラッチョ」です。後者の腕の上で演奏するヴィオラが現在のヴィオラの祖先にあたるといわれています。 今では室内楽にも欠かせない楽器ですが、18世紀中頃まではオーケストラでしか使用されませんでした。弦楽四重奏の発達に応じて室内楽にも対応するようになり、18世紀後半から独奏楽器として認められるようになりました。

・ヴィオラとバイオリンの違い

バイオリンが花形として考えられがちですし、ヴィオラのために書かれた独奏曲など少ないため、影が薄くなりがちになっているのが現状です。
そこでヴィオラとバイオリンの違いについて少しご紹介しましょう。
まず、最大の違いは楽器の大きさです。バイオリンよりも大きさ、厚さを比較すると少し大きいのが特徴です。また弓の大きさも少し大きく、重さも10g前後重いものを使用します。
弦もヴィオラ専用の物を使う必要があり、松ヤニもバイオリンの物より少し軟らかいのを使います。
ミュートはバイオリンと同じ物を併用する事ができます。ミュートとは消音器・弱音器の事です。
4本の弦はバイオリンよりそれぞれ完全5度低く調律します。
子供用ヴィオラがないため、子供のころバイオリンから始めて大人になりビオラに転向するスタイルが一般的です。

・ヴィオラの役割

ヴィオラは基本的に独奏には不向きであり、主役的な役割ではありません。ですので、スポットライトが照らされるようなパートは少ないですが、一つの曲の中では脇役的な存在として支えていく重要な役割を担います。オーケストラの中では、弦楽器と管楽器の仲介役を果たして貢献します。
ヴィオラがいなければ、オーケストラの楽器の音色が互いにぶつかり合うような形となり、バランスに富んだ綺麗なハーモニーにはなりません。ヴァイオリンとチェロをつなぐ非常に大切な役割を担っています。

・ヴィオラに向いている人

楽器同士を仲介し、曲を支えることを担う楽器ですので、目立ちたがり屋には少し向かないかもしれません。また、血液型がAB型の人はヴィオラに向いているといわれますが、このように曲の中で楽器同士を仲介しあうので、周囲に気を使いながら、うまく対応できる柔軟性を持つ性格の人は特に向いているといえます。 IL VIOLINO MAGICOの鈴木店長の様な大らかで協調性のある性格の人向きですね。

4.チェロの歴史

チェロの祖先は16~17世紀のルネサンスやバロック時代に活躍した膝に挟んで演奏する「ヴィオラ・ダ・ガンバ」という楽器だといわれています。この楽器は現在使われているチェロと比べて音量は小さいです。しかし、時代が進むにつれて近代に入ると、より大きな音色を求められていきました。その中で改良を繰り返すことで現在のチェロへと変化したとされています。

・チェロとバイオリンの違い

チェロの大きさは大きく、バイオリンの構え方とも違います。
バイオリンは全長約60cmに対してチェロは全長約120cmと全長、厚さもバイオリンと比較すると約数倍の大きさです。
バイオリンは顎に挟んで演奏しますが、チェロは楽器が大きいために、エンドピンと呼ばれる金属製の脚棒で楽器の高さを調節して膝に挟んで演奏します。
床に置く時に床に傷をつけてしまうのでピン先にゴムを取り付けできるようになっています。
演奏法においても、バイオリン同様に、指で弦を弾いて演奏するピチカート奏法と弓を使って演奏するアルコ奏法がありますが、速弾きの際などには親指を使って演奏する事もあります。 これはバイオリンの奏法には存在しない特殊な奏法です。

弓の長さは、バイオリンの弓よりもチェロの弓の方が短くなっています。
楽器が大きいので比例して弓も長くなると思いがちですが、バイオリンが約75cmに対してチェロは約73cmと、約2cm程度短く太くなっています。
弦やミュート(弱音機)はチェロ専用の物を使用します。
楽器の基本的な構造や材質はバイオリンと同様ですが、バイオリンよりも完全5度低く調弦されているヴィオラよりも更に1オクターブ低い音が出ます。

・チェロの役割

チェロの役割はその落ち着いた低音の音色を活かして、オーケストラや様々なアンサンブルの中で音楽を支えていきます。独奏楽器としても表現力に富んでおり、安定感やパッション的なものを感じさせてくれます。

・チェロに向いている人

一目見ると地味に見えるようでも、体や手が大きく、周囲にさりげなく気を配ることができる人が向いているといえます。

5.コントラバスの歴史

コントラバスの起源ははっきりしていませんが、有力な話としては16世紀にヴィオル(Viole)族と呼ばれる一族のヴィオローネ(Violone)という最低音楽器から発展したとされています。 コントラバスは17~18世紀には楽器構造や弦の数などが異なるものが多々ありましたが、19世紀に入ると、ヴィオローネに付属していたフレットと呼ばれる、現在のギターの様に正確な音程を出すために棹に埋め込まれた突起物がなくなり、その後の20世紀初頭に弦の数が4本になりました。
また、4本ではなく3弦のコントラバスも長い間好まれました。音の響きがよく、ベートーヴェンもこの3弦のコントラバスの為の曲を作曲していました。楽器の大きさ自体は現在の4弦のものと比較して小さく、音色は力強く感じられます。

・コントラバスの仕組み

コントラバスはバイオリン属の中で、唯一祖先の系統が違う弦楽器です。
胴は撫で肩になっていて、棹の方に向かって細くなっています。
また、調弦はバイオリンやチェロのように5度間隔ではなく、低い弦からE-A-D-Gとギターの低弦の4本と同様の4度間隔です。

本体の材質はスプルースと呼ばれるマツ材で出来ています。弓に至ってはブラジルウッド材、フェルナンブコ材、スネークウッド材を初め、最近ではテニスのラケットなどに使用されるカーボンファイバーなど様々です。
棹の先端にある渦巻きやF字孔などはバイオリン属と同じ形をしています。

楽器の上の方に、弦を止める糸巻きがあります。
他の弦楽器はここに木の摩擦を利用したものを用いますが、コントラバスは太い金属弦を使用するため、金属製で丈夫な歯車ネジが使用されています。
弦を支える「駒」や弦を止める「テールピース」もバイオリンやチェロと比較しても、巨大で丈夫な物となっています。
楽器の大きさは様々で、日本と外国ではサイズの基準も異なっています。
外国のサイズはフルサイズ4/4、または、7/8、3/4などですが、日本の場合、外国の3/4がフルサイズの4/4という標準サイズに設定されています。
このサイズの基準は全長が約195センチ、弓の長さは67センチです。また、弓の毛の数はバイオリン(220~250本)の230%とかなり多くなっています。
弓の毛の材質はバイオリンと同様に「馬のしっぽの毛」を使用します。ミュートと言われているゴム製の弱音器やF字孔に差し込む保湿剤の「ダンピット」などは、バイオリンやチェロと比べるとサイズが大きい物を使用します。

・コントラバスの演奏方法

コントラバスの弓の持ち方は大きく2種類に分かれます。「フランス式」と「ドイツ式」に分かれており、以下のような違いがあります。

「フランス式」

  バイオリンやチェロなどと同じように手の甲を上にして持ちます。

「ドイツ式」

右手の手のひらを上にして持ちます。

日本の音楽業界ではドイツ式が多く採用されています。その理由としては、チェコに留学した最初の日本人演奏家がドイツ式を学んだあとに弟子達に教えて広まったとされています。 演奏方法は左手の親指で楽器を支えながら、それ以外の4本の指で弦を押さえて弾きます。
コントラバスはエンドピンといわれる調整可能な脚により床に立てられており、演奏する際は楽器の胴と演奏者左膝で支えています。
オーケストラの演奏者では、大抵がコントラバス専用の高い椅子に座って演奏しています。

・コントラバスの特徴

コントラバスはオーケストラや吹奏楽では必要不可欠な存在です。コントラバスの低音で落ちつきのある音色は音楽を支える重要な役目を担っています。
コントラバスは楽譜に記譜してある音程よりも実際には1オクターヴ低い音が出ます。
これは実音で記譜すると音が低すぎて楽譜が読み難いという事もあるのですが、チェロと一緒にコントラバスが低音パートを弾く時に、同じ楽譜で8度(オクターヴ)のバスラインが同時に形成できて大変便利というのが大きな理由です。
古典派の曲では、チェロとコントラバスは共通の楽譜になっていることがほとんどで、コントラバス奏者は他の弦楽器奏者よりも、「ピチカート奏法」で奏することが多いです。
この演奏方法で行うのは曲に軽やかさや透明感を与えて、バスの線に変化を与えるためです。ただ単にコントラバスのピチカートは共鳴が良いというわけではありません。
また、弓で演奏する方法は「アルコ奏法」と呼ばれており、バイオリンやチェロと同様です。

・コントラバスに向いている人

楽器の大きさが特徴的なコントラバスは人間とほぼ等身大であるので、背が高く、手が大きい人の方が太くて長い弦を押さえ続けることができるでしょう。そのため、大きい人の方がいいとはいえますが、小柄でも活躍している人が多いです。 コントラバスはアンサンブル全体を支えるような、脇役的な役割を担います。コントラバスは自らをアピールするために共演者を求めるメロディー楽器とは異なり、反対に求められるような受け身の立場にあります。裏を返せば他楽器の関係において与えるが、求めないというような優位な立場にあるといえるかもしれません。 自身の演奏が、他の演奏を引き立てるというようなコントラバスの演奏の醍醐味を感じたいという方は取り組む価値は十分にあります。

6.まとめ

ここまで弦楽器について述べましたが、少しでも興味を抱き、楽器に触れてくれればうれしいです。
弦楽器の種類はさまざまで、それぞれに歴史があり、役割があり、特徴があります。
それを知ることで弦楽器の深みが感じられて、演奏することに感慨を覚えられることもあるかもしれません。もし弦楽器にご興味をお持ちの方がいらっしゃったらぜひ IL VIOLINO MAGICOまでお問い合わせください。

クレモナ弦楽器製作者協会

Consorzio Liutai “A.Stradivari” Cremona クレモナ弦楽器製作者協会 は、いにしえの職人の伝統を守る現代クレモナの弦楽器製作を振興し広く知ってもらう目的で、1996年に設立されました。
ヴァイオリン製作者協会コンソルツィオがあるクレモナは、歴史に名を残す巨匠ストラディバリ、アマティ、グァルネリを生んだロンバルディア州にある古都です。
世界中で知られ称賛される彼らの技巧は、現代の楽器製作者にとって尽きることのないインスピレーションの源になっています。
コンソルツィオには、クレモナ市および県の約60人の熟練した弦楽器製作者が所属しています。
クレモナ弦楽器製作者協会は、弦楽器製作者の作品を保護するため、商工会議所や工芸組合と協力して商標 “Cremona Liuteria”を発案しました。商標 “Cremona Liuteria”は、協会により認定された楽器がクレモナのプロの楽器製作者の手によるものであることを保証するものです。ヴァイオリン製作者協会は、当商標を付けて販売された楽器のデータベースを管理しています。 これにより、楽器が本物かどうかいつでも確認する事ができます。
商標は、クレモナの楽器を偽造の危険から守るための基本的な手段であり、市場に透明性を、購入者に安全をもたらします。
大聖堂のほど近く、ストラディバリ広場の真ん中にヴァイオリン製作者”コンソルルィオ”オフィスがあり、商標 “Cremona Liuteria”が付けられたクレモナの楽器を鑑賞し演奏することができます。

ショールームはいつでも解放されており、クレモナの弦楽器、付属品、専門書籍が置かれています。
クレモナの楽器であることを示す商標は、クレモナ商工会議者とヴァイオリン製作者協会「アントニオ・ストラディバリ」クレモナだけでなく、地域の商工会議所やロンバルディア州が支援するさまざまな職人団体からも強く望まれていました。
クレモナで作られた現代の弦楽器の品質を保証する試みとして、世界中で認識されることが期待されます。
古くから伝わる技術を使って昔ながらの手法で製作するクレモナの伝統工芸は、標準化された製品とマーケティングにつながる現代の経済的制約のもとでは不利な立場に置かれていますが、そこに歴史的品質上の強みを与える重要な取り組みです。
Cremona Liuteriaの商標は、この分野の職業的発展によって突き付けられた要求に応えるものであり、クレモナで作られた楽器の保護に向けた基本的な最初の一歩です。 この事業には以下のような利点があります。

1 市場の透明性が増す。
2 お客様は保証された楽器を買う事ができるので、安全である。
3 データベースにアクセスし、製作者や楽器が本物であることを永続的に確認できる。

熟練した弦楽器製作者になるには、長年にわたる修練、特殊な技能、特殊な感性、そして実践経験が必要です。
音色も外観もすぐれた楽器を作るには、最良の材料が必要とされ、その全工程を通して細心の注意を払わなければなりません。そのため、Cremona Liuteria 商標は、以下のことを目的としています。

1 手工品の特色と楽器の出所を保証する。
2 楽器製作活動を管理監督する。

クレモナ弦楽器製作者協会に登録するクレモナの弦楽器製作者は約60名、厳しい条件をクリアしたプロの弦楽器製作者のみが登録できる弦楽器製作の聖地クレモナの精鋭です。

日本では正規代理店のみがクレモナ弦楽器製作者協会の証明書付きの作品を販売する事が認められております。
総代理店は東京の IL VIOLINO MAGICO 全国各都道府県それぞれ1店舗のみ正規代理店が認められております。
クレモナ弦楽器製作者協会登録のマエストロ作品はぜひ安心の正規代理店にてお求めください。

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