Alessandro Commendulli アレッサンドロ コメンドゥッリ:
1971年、クレモナ生まれ。14歳でクレモナ国際ヴァイオリン製作学校に入学。
S・Conia、G・Scolari、M・Negroni等に師事。
95年優秀な成績で卒業し、Daniele Tonarelliと同じ工房で働きました。
その後、2004から2005年までクレモナを出て、S.ジグムントービッチ、C.ベイヨン、G.アルフなど海外のスーパースター的製作者から名器のコピーに関するニスやオールド仕上げのテクニックを学びました、そのため彼の作品は非常に柔軟です。
オイルニスもアルコールニスもそして新作仕上げからオールド仕上げまでどの分野においても最高の仕事を魅せてくれます。 この柔軟さは、ゆるぎない製作技術の基本の上に幾重にも積み重なる果てしない探求心により得られたさまざまな知識と充分すぎる経験、そして何より彼のずば抜けた製作センスがあって成せるもの。
当作品は1603年作 “Antonio & Girolamo(Hieronymus) Amati” モデル
このモデルは彼が得意とするモデルでMAGICOでは彼が2009年に製作した同モデルをご紹介した事があります。
Antonio&Girolamo(Hieronymus) Amati はアンドレア・アマティの息子たちで Brothers Amati と呼ばれ素晴らしい技術で父アンドレアのモデルの作品を残してくれました。
彼らの作品を現代のマエストロ A.Commendulli が完璧な精度で再現、現代に蘇らせてくれました。
雰囲気を出すことが困難なアマティのF字孔を抜群のセンスで何の違和感もなく掘出しこの作品の軸を決めます、そして楽器の隆起やエッジに至る迄すべてをフル再現。
あたかも1603年作の名器が時間を超えて目の前に現れたかのような錯覚を覚えてしまいます。
そしてアマティが使用した柾目の詰まった密度の高い表板もアマティモデルの美しさをさらに引き立てます。
甘く柔らかな音色にも関わらずギラっとした芯のある音色がバランスよく響く新作名器
ぜひ1度お弾き頂きたい作品です!