ボローニャの名工 “エツィア・ディラッビオ”
1960年アブルッツォ州ペスカーラ生まれ、美術学校を卒業したのちにボローニャに移住し、ボローニャの巨匠「オテッロ・ビニャーミ」がボーローニャ市・エミリア・ロマーニャ洲などから援助を受け運営していた弦楽器製作学校 “Liuteria Artistica Bolognese” に入学、そして素晴らしい成績で卒業しました。
その後はボローニャの弦楽器製作者協会に属し多大な貢献をしつつ弦楽器の修復やメンテナンスに関しても深く学びボローニャ博物館の弦楽器の修復も担当する抜群の信頼を得ています。
彼女の作品はすべてハンドメイド、使用する木材は十分に乾燥させた高品質材から慎重に選ばれます。そしてそのほとんどが師匠であるオテッロ・ビニャーミモデル、板の厚さやアルコールをベースとした秘密のニスの調合まですべて伝統的なボローニャスタイルで製作されます。
ボローニャの作品らしい肉厚で堂々とした作品、優れた音色も評価されイタリアはもちろんヨーロッパやアメリカでも大人気の作品です。
また2004年からの新しい試みの一つとして “Violino d’Autore”という現代アート作品の製作にも意欲的でこれまで数十作品を残してきました。
これは製作した作品に彼女が選んだ優れたアーティストが絵やデザインを残しプロテクトの為の透明の薄いニスを施し一つの作品として仕上げる共同企画。
イタリアの素晴らしい楽器に優れたアーティストが作品を残す、彼女の楽器が彼らのアートキャンバスになる最高に贅沢な現代アート作品です。
当作品は2008年作、彼女の得意とする「オテッロ・ビニャーミ」モデルです。
存在感のあるスクロール、肉厚のエッジの仕上げはビニャーミそのもの。一度弾くといつまでも弾き続けていたくなるほどの心地よいレスポンスの速さと音色の響きはさすがボローニャの名工の手によるもの。
音色だけでなく見た目にも美しい現代を代表するボローニャの製作者 Ezia Di Labio の作品をぜひお試しください!!